FEATURE /    PEOPLE:07   藤井 千絵さん

FUTURE / 2026.01.29

   PEOPLE:07   藤井 千絵さん

最初はTIDEWAYのお客さんでした。

原宿駅から少し歩いた路地にある TIDEWAY 直営店。
観光客で 賑わう表通りの喧噪から一歩入ると、そこには落ち着いた時間が流れている。
その店の中心に立ち続けてきたのが、店長の藤井千恵さんだ。ブランド設立 10 周年の頃、原宿店 1 周年のタイミングで入社し、以来およそ 9 年。偶然の縁と挑戦から始まったキャリアは、今では TIDEWAY の「顔」として欠かせない存在になっている。

TIDEWAYの直営店でありながらセレクトショップのような雰囲気

TIDEWAY の魅力のひとつは、複数のデザイナーが関わることで 生まれる多彩な商品群にある。
ナチュラルなものからモード感のあるものまで幅広い表現が並び、直営店でありながらセレクトショップのような佇まいを見せる。だからこそ、顧客層も多様だ。海 外からの観光客、20 代~30 代の若い世代、少し上の世代まで、誰もが「自分らしい 一点」に出会える場所として原宿店は息づいている。

爆食いの会

仕事では多くの人と接する藤井さんだが、プライベートは意外にも「超インドア派」。休日は Netflix で映画を観るのが定番で、ときには映画館をはしごして1日に3本鑑 賞することもある。
食へのこだわりもユニークだ。「爆食いの会」と名づけ
た集まりで 仲間と大量に食べたり、「原宿店近くにはたくさんおいしいご飯屋さんがあるんです!」と楽しそうに語る姿からは日常を丁寧に楽しむ姿勢がうかがえる。

「気負いすぎずに、楽しんでやる。それが長く続けられ る理由だと思います」

藤井さんは、ブランドと共に自身のスタイルも変化させてきた。
当初は「ほったらかしにされた」と感じた自由さも、今では「信 頼されて任されている」と肯定的に受け止めるようになったという。
成果を出せば評価される一方で、自分のペースを大事にすることも尊重される。そのバランスが心地よいと語る。
TIDEWAYでの仕事は、型にはまらない。アルバイトとして入った学生が卒業後に顔を出したり、ヘルプで店頭に立ってくれることもある。厳しい上下関係ではなく「自由に働ける楽しさ」が人を惹きつけ、チームの結束を生んでいるのだろう。
「押し付けない接客」「自由な働き方」「自分らしい暮ら
し 方」― ― 藤 井さんの言葉や姿勢は、まさにTIDEWAY そのもの。
彼女が 選ぶバッグのように、時間とともに深まる魅力をまといながら、これからも原宿店の空気をつくり続けるに違いない。